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平成20年度も、現在まで弊社においては労災事故の発生はありません。これも供給者の皆様のご協力のお陰だと思います。いつもありがとうございます。
ところで、3月11日(水)の北海道新聞に、労災に関する記事が載っていましたので、ちょっとご紹介します。釧路労働基準監督署のまとめによると、労働災害件数は過去30年で最小とのことです。不況に伴う企業活動の縮小が、その原因の一つではないかと分析されています。さらに、企業の安全意識も高くなっているとのことです。

過去に何回もご紹介してきた通り、弊社では労働安全衛生OHSAS18001のシステムを運用することにより、労災事故発生の芽を摘み取る作業を実践してきました。
それは、簡単に言うと、リスクを拾い出し、リスク低減策を考え、実践するという作業に他なりません。
リスクは“リスクアセスメントシート”という様式に書き出していく訳ですが、土木工事だけでも、20個ぐらいの工種それぞれにシートが1枚から13枚ぐらいずつ発生するので、全部で100枚を超えるシートが出来ます。
考えられる全てのリスクを評価し、低減策を考えます。それでもまだリスクの高い作業については、さらなる低減策を考え、二次評価をします。おおよその作業は、この低減策を実施することで低減可能になりますので、常にこのシートの低減策に従って作業することになります。
それでも、リスクの低減を図ることが難しい作業については、年度目標にかかげ、行動計画を設定し、重点的に監視していきます。目標については、年度末に結果を取りまとめ、次年度のリスクアセスメントシートに反映していくことになります。

さて、弊社に勤める職員を見てみても、20歳代の者もいれば、40歳代の者もいます。昔は、先輩の後ろ姿を見て仕事のノウハウを盗む、ということが良く言われていましたが、時代の流れもあり、姿だけで後輩に技術を伝えることが困難になってきた昨今、誰にでも分かり易いシステムがあることは、大変有効だと思います。

しかし実際に、弊社において労災事故の発生はないとはいえ、事故が全くなくなることはない、というのがおおよその見解です。現場内で車輌をバックさせる際に、他の車輌にぶつけるとか、降雪が障害となって、想定できない事故が起きるとか、色々な条件で事故が発生することはあり得ます。常日頃からの“ヒヤリ・ハット”の事例収集がリスクアセスメントシート作成のために必要なことは言うまでもありません。
労災事故減少のニュースは嬉しいことですが、今後も気を引き締めてリスク低減に取り組んでいくことが大切ですね。
3.白糠のチーズを召し上がれ。

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