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2.ししゃも祭り。
11月2日(日)に、アイヌ民族の伝承行事である第29回『ししゃも祭り』が、道ウタリ協会白糠支部主催で開かれました。場所は、アイヌ文化の拠点施設である、坂の丘のウレシパチセと茶路川です。
先祖供養祭の儀式が、大勢の人達の前で厳かに行われ、アイヌの神へ安全、豊漁、感謝の祈りが捧げられました。特に、茶路川で捧げられた舞いには、いくつもの種類があり、踊り手も素晴らしかったとのこと。舞いの様子は、インターネットで検索すると見付けることが出来ます。写真も沢山掲載されていますので、ご覧になってみて下さい。
ところで、北海道がアイヌ文化との関わりが深いということは、皆さんもご存知だとは思いますが、白糠町は特に関係が深いように感じます。このウレシパチセも白糠町で建てたのだそうです。『ウレシパ』はアイヌ語で『互いにはぐくむ』、『チセ』はアイヌ語で『家』の意味だそうです。白糠町ではアイヌ文化普及事業にも力を入れていて、平成19年を『アイヌ文化年』として、町をあげてアイヌ文化の普及に取り組んできました。白糠町で催されるイベントでは、少なからずアイヌ文化との交流が図られています。例えば、夏の盆踊りにもアイヌの方が参加して、歌と踊りを披露し、みんなで踊るコーナーがありました。
この『ししゃも祭り』においても、折からの連休ということもあって、沢山の方がいらしていたようです。ウレシパチセの前庭では出店が出て、午後からはししゃものつかみ取りも行われていました。
これからも交流を深め、みんなが仲良く暮らす白糠町であってほしいと思います。
3.白糠町の風景

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