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どんどん変わっていく総合評価方式の入札。
今月は、6月15日(金)の北海道建設新聞の記事をご紹介します。
配置予定技術者から直接、同種工事の実績として、工程・品質・安全管理・関係者との調整などについて果たした役割をヒアリングするということです。
ヒアリングに至るまでにも、施工計画書の提出など、クリアするべきハードルがあるようですから、大変な努力が必要ですね。
さらに、ヒアリングで得た係数を、過去の同種工事実績の獲得点に掛けて点数を算出する、とありますから、何段階にも大変です。
一つの工事が終わったからと言って、やりっぱなしがとんでもないということはもちろん、竣工した工事の内容についてしっかり把握することが大事ですね。品質や安全などについて努力した点、工夫した点が、どのように工事の出来に反映したか、工事の結果を次にどのように活かしていくかなど、自分の意見を持つことが望まれます。
また、『ヒアリング』と言うからには、具体的な説明能力が重要であることが予想されます。
前向きに捉えるならば、これらを意識的に実行してきた技術者にとっては、工事受注に関与できるいい機会であるということも出来ます。
アウトプットの手法はどうであれ、現場を担当して竣工させ、出来上がった物があるからには、技術者の努力があったことは間違いないと思います。残るは表現能力ですね。こちらは一朝一夕には上達しませんから、それこそ日々の努力が必要です。技術者の精進を期待します。