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最近では大きい地震の発生もありませんが、元々地震の多い北海道。過去には道東もマグニチュード7.8の地震に見舞われたことがありますから、またいつ大きな地震が発生しないとも限りません。特に最近では地震による津波の被害が、国内外を問わず多く発生しているようです。平成16年に発生した「スマトラ島沖地震(インド洋沖地震)」の津波災害をきっかけに、以来、全国で毎年1箇所、大規模津波防災総合訓練が行われていることを、皆さんご存知でしたか?今年は、地震が多発する北海道東部の釧路地方を舞台に、多くの防災機関や住民が参加し、訓練を展開しました。
国土交通省主催により、釧路市西港第4埠頭において、
『平成22年10月16日午前9時44分頃、十勝沖を震源とする地震が発生。震源の深さは約30q、地震の規模を示すマグニチュードはM8.2。釧路地方中南部と根室地方中部で最大震度6弱を観測。この地震により、太平洋沿岸東部に8m、中部に10m、西部に3mの津波警報が発表された』という想定の下、訓練が実施されました。
当日は警察や消防や自衛隊など多くの機関が参加し、住民のボランティアの協力も得て、訓練は大規模なものになっていました。広い会場のあちこちで、様々な訓練が実施されるので、その様子は大型映像車のモニターにより、確認できるようになっていました。一般の住民の方も沢山いらしてましたので、このモニターはとても便利でしたよ。でも一方で、遠くからモニターでしか見られないのは残念でもありました。もっとそばまで寄って、身近に見たかったという気もしました。そのへんのバザーなどとは違うので近くまで寄ったら危ないのかもしれませんけど、自由にあちこち見て回りたいという気もしたのでした。実践している隊員の方達も、近くで見られた方がモチベーションが上がると思うのですけど…。きっと、淡々と実践されている隊員さん達は、どんな状況でも職務を全うするように訓練されているのだろうなあと思いました。いざという時、頼りになる存在ですよね。その時は、よろしくお願いします。
海に遭難した人を、ヘリコプターで救助するところです。
いわゆる“海猿”ですね。
倒壊した建物から逃げ遅れた人を救助するところです。壁を壊してました。
弊社も加盟している釧路建設業協会もお手伝いしていました。弊社からも1名参加させて頂きました。
真剣に訓練状況を見守る一般の席は、人でいっぱいでした。
釧路航空基地に所属するヘリコプターで愛称は「たんちょう」というのだそうです。
さて、今回の訓練は、地震が発生した時、救助する側から見た時の防災訓練だったと思うのですが、欲を言えば、津波防災訓練というぐらいですから、一般の人が津波をシミュレーションででも体験できるコーナーなどがあってもよかったのではないかという気もしました。全ては津波が発生した後の被害を想定した訓練でしたが、津波から身を守る術についても教えてほしいです。是非今後よろしくお願いします。
3.マネジメントシステム外部審査を受けました。

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