弥生の風
春分の日も過ぎ、昼の長さが夜の長さより長くなっていくと、いよいよ季節は暖かさを増してきますね。巷の雰囲気は、まさに春ですよ。朝夕の気温だってプラス3、4℃ともなれば、冬用のコートを着ている場合ではありません。12月初めだって同じような気温でしたけど、これから暖かくなっていくと思えば、心持ちが違ってくるものですね。
この季節、卒業・進学・就職と様々な人生の節目を迎えていらっしゃる方も少なくないでしょう。希望通りの道へ進む方も、そうでない方も、これから先、色々なことがあると思いますが、今の希望にあふれた気持ちを忘れないで、進んでほしいものですね。

それに、誰にでも、その人を案じ、見守ってくれる人がいると思います。たまには周りを見回して、人の力を借りることも忘れないといいですよ。そのためには、いわゆるコミュニケーション力が大切。ずっとつきあえる友達や同僚がきっとあなたにも出来るはずです。新しいその場所で頑張って下さいね。
平成22年3月24日
1.チリ地震の影響。
この頃世界的にあちこちで大きな地震が発生しています。
2月27日(土)未明に南米チリで起きたマグニチュード(M)8.8の大地震もその一つ。何でもチリ中南部沖では16世紀以降、100〜150年の間隔でM8以上の大地震が発生しているのだとか…。過去世界最大の地震も、1960年に発生したM9.5のチリ地震だそうです。
何と言ってもチリは太平洋を囲んで、日本と同じ環太平洋地震帯に属しますからね。地震の影響は免れません。
さて2月27日(土)未明にチリで発生した地震の影響は、皆さんもご存じの通り、津波でした。28日(日)の午後1時30分頃に北海道の太平洋沿岸にも津波が来ると、どのテレビ局でも大きく報道されていました。
白糠町にも28日の午前中には避難勧告が出ていましたが、実際に非難された方はどのくらいいらしたのでしょう。過去に起きた北海道東方沖地震の際には、北海道南西沖地震の奥尻島の津波被害の後とあって、白糠町でも地震発生後5分以内に、住民はこぞって高台に避難したものですが、その時も、津波の被害がこれといって見られなかったものですから、その後は地震の度に避難することもしなかったのが現実です。
今回はテレビ等で大きく津波が取り上げられていましたので、とうとう被害が出るくらいの津波が来るのかと思って、どきどきしました。実際、28日の午前中に白糠町から釧路市に出かけて、午後1時過ぎに帰宅しようとしたところ、交通規制されていて、帰れなくなった人もいたようです。何しろ、釧路市から白糠町に普通に車で移動する際は、太平洋沿岸約50mに太平洋と平行して走る長い直線道路を走らないと帰れない訳ですから、その道路が津波被害の予防のために通行止めにされたら、帰れなくなるのも当然です。
弊社においても、白糠町の国道38号線の一部通行規制のお手伝いをさせて頂きました。海に近くて、標高の低い国道の通行規制を、28日(日)の夜中まで実施していました。実際には、予定時間より約30分〜40分程度遅れて、太平洋沿岸で50〜90pの津波が観測されたようです。大きな被害は見られず、ひと安心でした。
結果としては『大した津波ではなかった。』のかもしれませんが、大きな太平洋を挟んで、遠いチリから津波がやってきたのかと思えば、地球規模で大変なことが起こったのだと言うことも出来ます。受け止め方は人それぞれですが、JRが止まったり、いつも当たり前に通ることの出来る道路が通行止めになったり、色々と生活に影響が出ることを実感する事が出来ました。その時、家族がいつも一緒とは限りません。もし、ぱらぱらになった時はどうするか、予め家族内で打ち合わせておくことも大事だと痛感したのでした。とりあえず携帯電話がつながれば大丈夫ですが、いつも充電できているとは限りませんから、電力を確保する方法も考えておいた方がいいですね。色々と、緊急事態訓練を体験できたような気がしたのでした…。

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