冬感、増し増し
令和2年11月28日
ご存じのとおり、約束手形は、お互いの会社の信用を元に、支払いを先延ばしするシステムです。
建設業をはじ゛めとして、完成したものを引き渡してから代金を頂くという業種では、完成するまでに掛かる費用は、一旦自己負担することになります。(「前払い」 というシステムもありますから、全額自己負担という訳でもありませんが…)
現金がなければ払えないので、少し支払いを先延ばしして、現金が出来たら支払う、という約束をする訳ですね。
建設業で言うと、工事には色々な工期のものがありますから、3ヶ月で竣工する工事もあれば、1年かかる工事もあります。全ての工事が年末の3月で終わるなら、それまで入金はないということになります。それを避けるためにも、色々なタイミングで竣工する工事があると、とても助かります。
特に最近のコロナ禍においては、会社を存続するには、どれだけ現金を持っているかにかかっていると言っても過言ではないようです。
実際、経理の方は通帳とにらめっこしながら、一喜一憂するのが常ですしね。

これまでに頂いた約束手形で、支払いサイトの最長は120日でした。
弊社を含め、大方の建設業で発行している手形のサイトは90日が多いようですし、その位のサイトが約束手形の意味を考えても妥当ではないかと思いますが…。
手形を発行しない代わりに融資を得られる仕組み作り、と言っても、それは負債、しかも他人から借りる負債を増やすことに変わりありません。それが健全経営につながるのかどうか、少し疑問です。

会社としてやれることは、一つ一つの工事で利益を出して、資産を増やしておくことでしょうか。
会社の存続は、そのまま地域経済の存続にもつながります。
弊社も、地域の経済に貢献するべく、今後も本業に邁進したいと思います。
国立アイヌ民族博物館は、とても大きくて立派です。中にはアイヌ文化を象徴する様々な物が展示されています。
アイヌの人々の生活用品、美しい刺繍、彫刻…などなど。これまでのアイヌの方々の歴史や文化を知る展示となっています。
そして、館内および展示室の解説パネルや表示には、アイヌ語による表示もされていて、その中には、白糠町のアイヌの方言もあります。

白糠町にも 「ウレシパチセ」 (育む家) という施設がありますし、ラジオでもアイヌ語講座などを放送していますから、何となく なじみがない訳でもありませんよ。
『ウポポイ』 は、広大な敷地 (約10ヘクタール) の中に、国立アイヌ民族博物館や体験学習館、交流ホールなどを備えた施設です。
「民族共生象徴空間」 は、アイヌ語で言うと 「ウアイヌコロ コタン」 。その意味は 「尊敬しあう(共生)」 です。
ちなみに、「ウポポイ」 は、「(おおぜいで)歌う」 こと。
また、「アイヌ」 は、「人間」 などを意味するそうです。
皆さん、今年7月に白老町にオープンした民族共生象徴空間 『ウポポイ』 をご存じでしょうか。
一言でいうと、アイヌ民族の歴史や文化を展示物や体験プログラムを通じて学ぶことができる施設なんです。
ご存じのとおり、アイヌ民族は北海道の先住民族です。
2019年5月に、アイヌ民族を初めて先住民族と明記し、従来の文化振興や福祉政策に加えて、地域や産業の振興などを含めたさまざまな課題を解決することを目的とした法律、いわゆる 「アイヌ民族支援法」 (アイヌ新法) が施行されたことは、記憶に新しいところです。
そして、その後完成した、アイヌ文化の復興や創造の拠点となるナショナルセンターこそが、『ウポポイ』 という訳です。
遡って、今年の10月ですが、 『ウポポイ』 を訪れる機会があったので、ご紹介しましょう。

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