遅ればせながら、夏ですね。
週間天気予報の画面に、曇りマークばかりが並ぶ、はっきりしない天気続きの道東です。
関東でも、お天気になったのは、7月のうち 1日のみだとか…。九州、熊本県では大雨による球磨川の氾濫のため、床上浸水を被った方も多数いらっしゃると伺っています。
新型コロナウイルス感染が終息しない内の自然災害に、心が折れそうになっておられるのではないかと心配です。
一昔前にも洪水などが全くなかった訳ではないと思いますが、その規模が大きくなっているような気がしますね。
温暖化などの環境問題のみならず、堤防や橋や道路の老朽化も影響しているのではないかと、少し危惧しています。
『災害の折には、各地で作られているハザードマップを参考に、危険箇所を避けて避難しましょう。』 というフレーズはよく耳にしますが、あらかじめ危険な箇所が分かっているのならば、災害になる前に、何らかの手段を講じることも可能なのでは? と思うのは私だけでしょうか。
被災された皆さんに、心からのお見舞いを申し上げるとともに、今後の対策に期待しています。
そう言えば、白糠町本町では、海に近い小学校の校舎を、山寄りの中学校校舎に合併するべく、中学校を改築する計画があるのだとか…。小学校校舎は、海に近いばかりでなく、海抜も低い上に、近くを流れる茶路川が氾濫した折には、校庭近くで堤防が決壊することも予想されています。
内陸にある中学校校舎に移転すれば、津波や洪水に対する心配が軽減されますね。
ここ数年の内に実現するのではないかと、期待しているところです。
色々、不安材料を数え上げると切りがありませんが、今月も 何とか元気にお仕事に励みましょう!
今回は、7月21日(火)の北海道建設新聞の記事をご紹介します。
建設業を営み、元請けとして官公庁発注の公共工事を受注する限り、避けては通れない 『経営事項審査(経審)』 。
これまでにも再三ご紹介してきた通り、建設業者は厳しい審査を受けて、評価を頂いた後に、入札に及ぶという手順を踏んでいます。
そして、どの入札にも参加できる訳ではなく、評価に見合ったランクの入札に参加することが出来るのです。
経審の評価項目は、完成工事高や利益額、経営状況、技術力、社会性と多岐にわたります。
基本的に、経審は毎年受けるものですので、その年度の完成工事高や利益額等に左右され、毎年変化します。
一年一年、努力して工事を受注し、利益を出していくことが求められます。
勿論、完成工事高や利益額ばかりでなく、技術力を保つためには、技術者の育成も欠かせません。
主たる資格として、土木工事なら1級・2級土木施工管理技士、建築工事なら1級・2級建築施工管理技士などを取得していく必要があります。

これまで、経審において、
1級資格取得者+監理技術者証保有者には5点、
    (さらに監理技術者講習受講者にはプラス1点)
2級資格取得者には3点
が付きました。

記事によると、今回の改正により
◎既に主任技術者の資格を持ち (2級資格取得者)
◎1級第1次検定 (学科試験)に合格
した者を1級技士補として、4点与える
ということでしょう。

勿論、第1次検定 (学科試験) 、第2次検定 (実地試験) に合格すれば1級資格が取得できるのですが、その1級と2級の狭間にある者にも点数を与えるということですね。

さらに北海道建設新聞の7月17日(金)の記事(↓)には、この1級技士補を 「監理技術者補佐」 とすることで、監理技術者が、監理技術者補佐を専任させた2つの現場を兼務できることにするとあります。
これには、他にも色々と条件が付きそうでもありますが、これまで1つの現場に専任してきた監理技術者が、2つの現場を兼務できるようになるとは、画期的です。
ただ、1級技士補の立場は永遠には続きません。一瞬のものだと思います。ですので、この制度をどのくらい活用できるのかが、ちょっと疑問ではあります。

いずれにしても、経審の点数に影響を及ぼす改正です。
「若年技術者の育成及び確保の状況」 という評価項目で、35歳未満の技術者数や、35歳未満の新規技術者数にも点数が与えられるということもあります。
企業は、今後、益々資格取得に力を入れる必要がありそうですね。
まず、一般国道274号白糠町左股覆道補修外一連工事の現場です。
白糠町の左股とは言え、国道ですので、管轄は国土交通省(釧路開発建設部)になります。
「覆道 (ふくどう)」 と言えば、普通 トンネルと思いがちですが、これは山肌を走る道路の上に設けた防護用の建造物で、トンネルに類似したものと言えます。
雪崩、落石、土砂崩れなどから道路を守るために作られたものですね。
1980年台に作られたものですから、約40年近く経過していると思われます。
本別町、浦幌町、白糠町をつなぐ北海道横断自動車道が開通したとは言え、通行止めになった時には、この一般道が必要になりますし、あらゆる緊急事態に備える意味でも、一般道を整備する必要があると思われます。
主に、鉄骨柱の基礎の補強と、コンクリートのひび割れ補修を行っています。
進捗率が90%近くまで伸びているとは言え、道路を片側通行にして行う補修工事です。今後も交通事故が起こらぬよう充分に注意して工事して下さるようにお願いします。

ちなみに、この一般国道274号は札幌につながる道路です。道路の脇には、『305.5q』 などという青い標識が立っています。これは札幌からの距離(q)を表しているのだとか…。
そして、一般国道274号につながる一般国道392号という道路の脇には、白糠町本町の郵便局から始まる392号の距離(q)を表す青い標識が立っています。『27.5q』 などという表示です。
どこまでが274号で、どこからが392号なのか、素人の私などにはよく分かりませんので、この標識が一つの目安になるというものですね。

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