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白糠町の厳島神社例大祭ならではのスタイルとして、『たがく』 というのは、通常 肩に担ぐ神輿を、腰の高さに たがく (かかえる) というものかあります。
また、見せ所としては、地面を這うように神輿を下げて前進する 『地ずり』 というのもあって、神輿を高く掲げたり地面すれすれに下げたりすることで、波のうねりを表現しているということです。海中神輿の後は、神社の急勾配の階段を、神輿を担いで一気に駆け上がるのですが、どこをとっても 体力を使う担ぎ方ということになります。
北の海の漁師さんが、どのように神様と向き合っているのかが伺えますね。
皆さん、ご覧になりましたか?
8月24日(土)午後15時00分から放送されたテレビ番組 『ダイドードリンコ日本の祭り たがく魂!荒波を越え』 。
白糠町の厳島神社例大祭の特集です。神輿を担いで、町内30qを練り歩き、最終的に神輿ごと白糠の海に入るという、いわゆる海中神輿のスタイルがどうして出来上がったか。そこには、白糠町の漁師さん達が向き合う漁の厳しさと、祈りがあったのです。
放送では、1960年の映像も紹介され、その頃から変わらず続いている 『猿(さる)』 と呼ばれる、神輿を鼓舞する存在や、祭りを存続させるために作り上げた神輿会という、神輿を担ぐ様々な地方の人々との絆などが紹介されていました。
これを見ると、まさしく漁師さん達が命がけで漁に臨み、伝統を守るべく努力してきた様子が伝わってきます。
これまで、厳島神社例大祭は幾度となく見てきたのですが、部分的に見てきただけで、分かってなかったなあ〜とつくづく思いました。どうして色々な地方から神輿を担ぐ方が集結しているんだろうとか、色々な謎が解けた気もします。
ようやく全貌が見えたので、来年からは また新たな目で、例大祭を見ることが出来そうです。
見て、参加して、そして知る。
白糠町民としては、一度は見ておきたい記録ですね。       (※百)
2.白糠の祭りがテレビで…

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