冬には平和が似合う
ところで、『鍛高譚(たんたかたん)』 って、どんな意味だかご存じですか?
アイヌ語で、鍛高(タンタカ)とは、カレイ科の魚のことを意味するらしいです。

探してみると、「鍛高譚 」という物語がありました。

ある日、濁った潮が流れ込んで海がどんよりと濁ってきました。潮の流れに沿って泳ぐ魚たちは苦しそうにもがいています。しかし、海底に住むタンタカ(カレイ)はまだ元気。
すると、長老のウミガメがやってきて、こう言うのです。
「あの向こうに見える山には、苦しみを癒してくれる紫色の草がある。お前なら川を上って取りに行けるはずじゃ。頼んだぞ」 と。
タンタカは、みんなのために川を上り、山の麓まで辿り着きます。
そして、紫色の葉っぱを発見しましたが、魚なので取れません。
そこで、近くにいる動物たちにお願いして葉っぱを集めてもらい、口にくわえて海に戻っていきました。その紫の葉のおかげで、すっかりと海は綺麗になり、魚たちは紫の草のある山を 「タンタカ山」 と呼ぶようになったそうです。

釧路空港の到着ロビー 手荷物受取所の壁に、この物語が絵になっているのを見たことがあります。
このお話は、動画にもなっていますので、興味のある方は探してみて下さいね。  (※恵)
今回は、12月26日(水)の北海道建設新聞の記事をご紹介します。
昨今、少子高齢化の影響か、様々な業種において人材不足が叫ばれています。
あらゆる職場で外国人労働者を見かけるのは、最早 当たり前になりつつあります。
以前には都会でしか見かけなかった外国人労働者ですが、最近では日本中のあらゆるところで目にすることができます。
この間は、釧路のイオンで福引きをしようとしたら、通りかかった仕事中のアジア系外国人の方が、珍しそうに足を止めて、じっと見入っていました。
色々と自国にはないシステムを発見して、面白いのだろうなあって思います。
そう、彼らは好奇心旺盛です。
勿論、経済的な理由で外国に働きに出る方も多いとは思いますが、色々なことに興味を持つから、働くことが楽しいのだとも思えます。

最近は、釧路の建設業界でも、働く外国人の方がいらっしゃいます。
ベトナム出身の方などをお見かけします。
まじめな働きぶりだと伺っています。

ある現場パトロールにおいては、労働安全衛生システムの難しいことを教える前に、まず言葉が通じるように、現場のあらゆる場所に、母国語で注意事項を張り出すように指示が出ていると伺いました。
彼らは、言葉が通じない分、アイコンタクトで通じようとしたり、ニッコリしたりしてくれるので、日本人より親しく感じる瞬間もあったりします。
こちらから歩み寄る姿勢も、きっと大切ですよね。

心許ない外国で働く彼らが、怪我などしないで、元気にしていてほしいと、きっと母国にいる 彼らの家族も考えていることでしょう。
日本人だろうと、外国人だろうと、安全で楽しい職場を作りたいですね。

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