すっかり年末…

ここのところ、北海道には大きな地震の発生はありませんが、油断してはいけません。
ご存知だとは思いますが、驚くべき地震の長期評価結果が発表されています。

政府の地震調査委員会によると、十勝沖から択捉沖までの千島海溝沿いで、東日本大震災に匹敵するマグニチュード(M)9クラスの「超巨大地震」が、今後30年以内に発生する確率は、7%〜40%ということです。
また、M8前後の「巨大地震」についても、30年以内の発生確率は、根室沖で70%、十勝沖で7%と発表されています。
これは、2004年の前回評価より軒並み上昇しているそうです。

この超巨大地震の発生確率は、浜中町内の霧多布湿原と藻散布沼での津波堆積物調査に基づき計算されたのだとか。
超巨大地震は平均340〜380年に1回発生しており、直近の17世紀は1611〜1637年の間に起きたということです。既に400年程度が経過していることから、超巨大地震の発生が 「切迫している可能性が高い」 と評価されています。

つまり、これらの可能性は過去のデータを基に予想されているということで、データが多ければ多いほど、当たる確率も大きくなるということだと思います。
最近の天気予報にしても、ピンポイントの予想が可能になり、かなりの確率で当たっていますし、人類の歴史が進めば進むほど、データは集まる訳ですから、予報が当たる確率も上がるのでしょう。
健康診断で測定するコレステロールや血糖値などの正常値の設定方法にも共通するものがあるような気がします…。
ともあれ、あながちデータとばかりいって、あなどることは出来ません。
北海道で冬に起きる地震ほど、やっかいなものはないからです。
災害が起きれば、すぐに寒さが問題になります。命に直結する問題です。
食料はもとより、電気、灯油、ガソリンなどの確保も大切です。
準備おさおさ怠りなく、地震評価を受け止めましょう。(※百)

平成29年12月29日

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