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今回は、釧路開発建設部 釧路道路事務所から発表された『国道に投棄される飲料系ゴミの実態調査』という文書をご紹介したいと思います。
これは、「自然の番人宣言」が浸透してきたにも関わらず、ゴミの投棄が後を絶たないことを憂えて、ゴミの実態調査を実施し、現状の把握・分析を行うことにより、より効果的なゴミ対策や啓発活動につながる検討材料を蓄積することを目的として行われたものです。
@調査対象
釧路市から阿寒湖へ向かう一般国道240号
釧路町から知床へ向かう一般国道272号
〃 一般国道244号
〃 一般国道335号
A調査期間
9月中旬から10月上旬に掛けての4週間
B調査方法
基本火曜日と金曜日に、調査路線を低速走行し、
目視により車道脇のゴミを確認するたびに停車し、
ゴミを回収する。
C結果
回収した飲料系ゴミの総量は7,870個。
1q当たり35.8個
1日1q当たり1.28個
1年間に換算すると、1q当たり467.2個
約2mに1個
他に分かったことは、
1.沿道に花植えなどを積極的に行い美化活動に熱心な地域では、
比較的ゴミ数が少ない。
2.比較的ゴミ数が多い「一般国道272号釧路町上別保〜標茶町中茶安
別間」において交通量での試算を行った結果、約80台に1台がゴミ投棄
をしていることが判明した。
3.ゴミの殆どが走行車輌からの投棄によるものと推測される。
4.休日ゴミ数が1.18個/日・q、平日ゴミ数が1.39個/日・qと平日の業務
交通によるゴミ投棄が大きいと考えられる。
5.ゴミ投棄禁止啓発看板周辺に多くゴミが投棄されている場所がある。
6.ゴミの種類別では缶コーヒーが全体の約半数を占める。
本当にゴミを何とかしたいのならば、対策を立てるためにも、現状の調査をして分析をすることが必要です。
今回の調査は、ゴミを数字で表した大変有効なものだと思います。
なかなか、日々の業務の傍らこのような調査をするのは難しいと感じていましたので、ありがたいデータです。
弊社でも、このデータを元に今後の対策を考えたいです。
6.ちょっと気になる新聞記事
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